愛犬ミル
愛犬ミル
Dearマロンのトップページの写真に使われている、私の愛犬ミル。この子は2012年10月の終わり頃、仕事を終えて家に帰ったら、うちの倉庫の中に入っていました。顔はどう見ても幼いので子犬だと思いましたが、身体は大きく、すでに50センチくらいはあったでしょうか。白くて、私好みのたれ耳。かわいくて追い出すこともできず、その晩は猫の餌をやって、翌日ドッグフードを買ってきてしまいました。
だけど、その時うちでは猫を4匹飼っていて、経済的にこれ以上動物を増やすことは考えられませんでした。それに、私も娘も生活時間が不規則。しかもずぼらな性格で、毎日散歩をしなければならない犬を飼うことなど、どう考えても無理でした。
せめてかわいがってくれる飼い主さんを探してやろうと、あちこち連絡しまくりました。が、大きくなりそうだと言うと、興味を示した人もみんな引いてしまいます。少し前に大型犬を亡くされた方のおうちを訪ねてみたりもしましたが、もう次のワンちゃんが室内にいました。
そんなことをしているうち、3週間が経ち、この子がいなくなることは考えられなくなってきていました。娘に
「うちで飼えないかな?」
と相談すると、絶対無理だと反対されました。ではこの子をどうするか。
まだ名前もないその子は、一日のほとんどをうちの倉庫で過ごしていました。首輪をつけてないので、私たちが留守の昼間に時々出かけて道路を走り回ったり、裏の空き地の草むらで昼寝をしたりもしていたようです。
これ以上この状態のまま飼い主探しを続けていると、愛護センターに連れて行かれるかもしれません。交通事故に遭う心配だってあります。無理してでも私が飼う、もうそれしか考えられませんでした。
「ちゃんと面倒見るから。」
と娘を説得し、うちで飼うことになりました。
名前をつけてしまうと愛着がわくからと名無しのままでいたその子に、やっと名前をつけてやりました。ミルクのように白い「ミル」。
飼うと決めたら早速首輪をつけなければ。すぐに首輪と鎖を買ってきたのですが…
私の決心は甘かったと、このあと思い知らされます。ここから思ってもいなかったいばらの道が待っていたのです。
(つづく)