Dear マロン

トイレの花子さん

2016.05.15

ミニアルバム『夢を追うのが夢だった』

曲について 5

『トイレの花子さん』

 

アルバムの中で1番覚えやすく、耳に残る曲ではないかと思います。

中学生、高校生、それからその親の世代の人たちに聴いてもらえたらいいなと思って作って曲です。

 

これは、まんま自分の話ではありません。でも高校時代、人前にいるのがこわくてトイレに逃げ込んだことがありました。その時の体験と、何人かの中学生や高校生から聞いた話を元に歌詞を書きました。

 

「なぜこの子はノックされても返事をしないの?」と人にきかれました。返事をしてしまったら、ドアの外にいる人に出るのを待たれてしまいます。まだ人と顔を合わせられる精神状態ではないから、気配を消して人が去るのを待っているのです。

 

幸い私の近くには、頑張れという大人はいませんでした。だから時々こうして姿を隠して、気持ちの整理をしていました。

クラスでいじめられて、窓から飛び降りたくなると言っていた子に、「たまには学校を休んでゆっくりしだら?」というと、「休むと親に怒られる。」という返事が返ってきました。命をつなぐことができるなら、学校を休むくらいなんてことはないのに。

こうして、まじめな子や親に心配をかけたくないという優しい子ほど、どんどん自分を追いつめていくのです。

 

高校時代のある日、担任の授業をさぼって部室でマンガを読んでいると、授業を終えたその足で担任の先生が来て、「他にどうしようもないからここでマンガ読んでるんだろうけど、自分が壊れないように気をつけなよ。」と言って去っていきました。

授業をさぼった私がどこにいて、どんな精神状態かお見通し。さっぼったことをとがめるわけでもなく、わかっているよとだけ言いに来られたわけです。この先生が担任じゃなかったら、私は高校を卒業していないと思っています。

 

教員免許がほしいと思ったのは、今度は自分がその先生のような役割をしたいと思ったからですが、とてもあんな風にはなれません。歌でその役割ができればと思います。

 

 

 

 

 

 


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