Dear マロン

命日

2018.01.13

 

 

 

   今日は、子供の頃飼っていた犬、くりの40年目の命日です。

 

   今までこの場所には事情で来れませんでしたが、くりが住んでいた場所にドッグフードと毛布を持って来ました。

 

   病気になってから、ご飯を食べられなくなった時、たまたま親の知り合いがくれたドッグフードなら食べることが出来ました。もらった分はすぐなくなったので、買ってやってほしいと親に言うと、「そんな金あるか」という返事が帰ってきました。

 

   その言葉で、ドッグフードはこの辺には売っていない高価なものだと思い込み、与えることを諦めました。いつもの、人間のご飯に汁をかけたエサに戻すと、やはり食べることはできなくなり、くりはどんどん衰弱していきました。

 

   スーパーで1000円も出せば死ぬまでお腹だけは満たしてやれたはずなのに、40年前の馬鹿な私は、そんなことも知りませんでした。

 

   動物病院も田舎にはまだなく、犬や猫に人間の残り物を食べさせていた時代です。タマネギを食べさせてはいけないことも知られていなかったから、毎日病気のくりに毒を盛っていたのです。

 

   悔いても死んでしまったあの子に今更してやれることはありません。今目の前にいる生きた子達に、できるだけのことをしてやろうと思っています。

 

 

 

 

 


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