Dear マロン

避難生活を送っています

2018.07.08
  1.  
  2.    数日前からの豪雨で、金曜日の夜から避難生活を送っています。

   ミルが吠えるので出てみると、庭が海のようになり、すでに床下に浸水していました。

   ワンコたちは、こんなときのためにコンクリで高くした場所で、かろうじて濡れずにいました。

 

   懐中電灯で照らして見ると、道路にゴロゴロ流れ出ているのは10㎝を超すような石。いつもの大雨とは全然違います。山が崩れてくる前兆かもしれないと思い、避難することにしました。

 

   何度も床下浸水はあったけど、避難するのは初めて。何を持って出ればいいのかうろうろするばかり。

   チャーは母の車に乗せ、ワンコたちは私の車に、と思いましたが、どうしてもミルは乗りません。

   しかたないので、母だけ先に避難所に向かってもらいました。

 

   頑張ったけどミルを乗せることはできず、チャーのエサが私の車にあったので、とりあえずそれを母に届けに避難所に行きました。

   猫を連れていては入りにくいと、母はまだ駐車場にいました。どうせ犬を乗せた私も避難所の中には入れないので、母だけ避難所に置き、チャーを車に乗せて一度家に帰りました。

 

   ミルはどうしても車に乗らないし、その頃少し小降りになったので、私は避難を諦め、チャーとラッキーも車から下ろしました。

 

   テレビをつけると広い範囲でとんでもないことが起きているのがわかりました。

   ニュースで、水と一緒に小石が流れて来ていたら土砂崩れの前兆だから気をつけてと言っていました。やはり。

   ウチの前に流れてきているのは小石なんてもんじゃない。すごく危険な状態であることを再確認。雨もまた強くなってきました。やはり、家にいてはいけない。

 

   またチャーをカゴに入れ、車に乗せました。ミルにもう一度トライしたけどやはりダメ。犬の本能で危険を察知したら自分で避難してもらうことにし、ラッキーのリードも外し、2匹とも置いて門を開けたまま、道の駅の駐車場に避難しました。ここならうちの前の山が崩れればすぐわかります。

 

   他にも車はたくさんいて、トラックもいっぱい停まっていました。あまり眠れませんでしたが、とりあえず夜が明けて、雨も少し落ち着いたので、ワンコたちの様子を見に帰りました。

   あの食い意地のはったラッキーが、最初、エサを一口も食べませんでした。この事態に相当ショックを受けているようです。私が置いて出たことで、また捨てられたと思ったのかもしれません。

   チャーもほとんど食べ物も水も口にせず、腎臓病の悪化が心配されます。

    
   すごい勢いで流れ込んだので、庭が削れて深い溝ができ、コンクリとの境目には10㎝以上の段差ができています。車を一度駐車場に入れたら、パンクしそうになりました。

 

 

 

   雨がやんだ時間に、庭に流れ込んだ砂を少しどかしました。

   役場の方が見回りに来られ、庭の入口に土嚢を積んでくださいました。その後、近所の方と思われる男性が、道路に流れ出た大きな石を集めて、氾濫した溝に土手を作ってくださいました。土嚢も増やした方がいいと、買ってきて置いてくださいました。
   これで庭に水が流れ込まないだけでなく、道路にあふれなくなりました。
   お名前を聞いても答えて下さらず、爽やかに去って行かれました。
   今、みんな大変なのに、いろんな人がこうして気にかけてくださる。ひとりで生きてるんじゃないんだと感じ、本当にありがたいと思いました。

 

 

 

 

   そしてまた一晩、駐車場でチャーと過ごしました。時々強い雨も降りましたが、疲れていたのでよく寝ました。

 

  1.    避難生活3日目の朝。チャーが少し慣れて、水やご飯を口にするようになりました。
  2.    ワンコたちも庭で耐えています。今朝は2匹とも、しっかりご飯を食べました。

   まだ雨が降ったり止んだり。一度晴れたと思ったら、また警報が出ました。
   でも、昨日の土手のおかげで、今の所道路に水があふれていません。

 

   一体いつまで…と思いますが、とにかくしばらく頑張ります。

 

   生きてるものの事で手一杯で、絵は一切避難できていません。山が崩れたら、私の何千時間が泡と消えてしまいます。どうか土砂崩れになりませんように…

 

 


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