Dear マロン

 

 

   昨日は母も私も出かけなければなりませんでした。

   ついていてやれないなら、どこで発作が起こるかわからないのは怖いので、また、内側に毛布を張ったケージにルナを入れ、出かけようとしました。

 

   発作を起こすようになってから、家にいる間はずっとケージから出して様子を見ています。寝るときも、居間で一緒に仮眠。

   そんな生活に慣れたからか、1人になるのが不安なのか、ケージの中で私の動きを必死で追いかけ、ケージの隙間からこれ以上伸びないくらい手を出して抵抗しました。

 

   後ろ髪を引かれましたが、仕事を休むわけにはいきません。泣く泣く家を出ました。

 

   午後、少し休みをもらって急いで帰りました。幸い、昨日は発作を起こした形跡はありませんでした。

 

   ホッとしてケージから出しました。

   私の膝に入り、おとなしくしていましたが、しばらくすると急に立ち上がり、壁に向かって歩いて行きました。

   様子がおかしい。

   追いかけて顔を見ると、ヨダレがボトボト落ちていました。

   発作がくる合図です。

 

   私はルナに両手を添え、いつ痙攣が来ても支えられるよう準備をしました。最初の硬直。二本足で立ち上がったところで、少し強めに抱きしめました。

 

   いつもなら、ここから2,30秒、硬直した足がガクガク動き、身体が思わぬ方へ移動します。だけど、 この時は、 それ以上痙攣は起こりませんでした。

   しばらく抱きしめていると、次第に落ち着き、発作はおさまりました。

 

   あやしいと思ったら、早めに抱きしめてやればあまり苦しまなくてすむのかもしれません。今回たまたまだったのかもしれませんが。

 

 

   今日は母がいてくれたので、安心して仕事に出かけました。ほとんど一日中!母の膝にいたそうです。 今日はまだ一度も、発作は起きていません。薬を飲ませるようになって初めて、発作のない日が過ぎそうです。

 

 

 

 

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