せみしぐれ
ミニアルバム『夢を追うのが夢だった』
曲について 1
『せみしぐれ』
アルバムの中で一番最初に作った曲です。
16年くらい前、娘や高校生たちに刺激されて、音楽をやってみたいと思い始めたころです。通信添削の作曲講座の課題で最初の4小節を作ったら、続きがスラスラ出てきて、わりと自然にできました。
瀬戸内海の北木島にある親戚が舞台になっています。
子どもの頃、夏休みになると島に泊まりに行き、すぐ近くの狭い砂浜で近所の子たちと毎日泳いでいました。おばちゃんは日傘をさして、私たちがおぼれないようにずっと見ていてくれました。
娘が生まれてからは、娘を連れて遊びに行っていました。
この曲を作ったころはまだおばちゃんも元気でした。8年前、この曲だけをシングルでCDにしたときには体調を崩されていましたが、CDを送って聴いてもらうことはできました。
その翌年、おばちゃんは亡くなりました。
以前のように毎年行くことはなくなりましたが、夏になると日帰りでお墓参りに行かせてもらったりしています。