Dear マロン

寄り添う...

2018.02.10

 

 

   チャーはうちに来た時からずっと、ルナのことが大好きでした。好きすぎてトイレまでつきまとい、ルナに嫌われてしまいました。

 

   ここ何年かは、顔を見ただけで威嚇され、そばに寄ることも許してもらえませんでした。

   ルナの咳が出るようになってからは、威嚇すると咳が止まらなくなるので、2匹を一緒に居間に呼ぶことができなくなりました。

 

   でも、近頃はルナに威嚇する元気がなくなり、チャーを一緒に部屋に呼んでも怒ることはなくなりました。時には鼻をくっつけて挨拶をしたり。

   ルナ、もしかしたら少し認知症が出始め、チャーのことがわからなくなったのかも…と思うくらいの変わりよう。

 

   そして、先ほどの写真。ベッタリではありませんが、微妙に寄り添っています。

   チャー、12年越しの想いが叶った瞬間でした。

 

 

つちのこみたい?

   ルナにもう一度会いたいなら、早めに帰っておいで、と娘に言っていましたが、なかなか帰れそうにありません。

   せめて声を聞かせてやりたいと、電話をすることにしました。

 

   病院から帰ってから、LINEで電話。スマホをルナの耳に近づけ、娘が呼びかけるけど、声だけ聞いても、わかっているのかいないのか…

「じゃ、テレビ電話にすればいいじゃん。」

娘の提案で、テレビ電話に。

 

   やはり、わかっているのかどうかははっきりしませんでしたが、娘の声に返事だけはしていました。

   娘は、ルナのうずくまった姿を見て、つちのこみたいだと。多分、この姿勢が一番呼吸が楽なんだよ。

 

   ルナだけでなく、私も、娘の声を聞くのは何ヶ月ぶりだったでしょう。テレビ電話なんて、最近はスマホでこんなことができるんだ、と、ちょっと感動してしまいました。

 

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